人生に疲れたので男一人でクソデカパフェを食いに行ってみる。
こんにちは。
さて、夏休みが明けてもう新学期が始まってしまいました。夏、エンジョイできましたか?
少し前まで梅雨だなんだで騒いでいた気がしますが、もう9月です。早いですね。
人によってはまだ夏休み中のところもあったり、中には全く夏休みが無かったなんて人もいるかもしれません。勤労感謝。
とは言っても夏の過ごし方はかき氷のシロップと同じだけあると言いますから、休みが少ないからといって夏をエンジョイできていないとも限りませんし、その逆も然りです。
みんな夏、楽しんだか~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?
はぁ……。
皆さんは大丈夫ですか?
え? 何が大丈夫なのかって?
そりゃあ…
命です。
皆さん、生きていますか? 死んではいませんか?
僕は死にそうです。殺されそうです。夏に、いや“夏をエンジョイした者共”に。
そうです。僕は夏をエンジョイすることができませんでした。
それも「夏休みが無かった!」というわけではありません。たんまり一か月も用意していただきました。出血大サービス。
それなのにSNSを見るとみんな夏を楽しんでやがるのなんの!
何がBBQだ! 知らん間に手ベタベタになってるだけ!
何が海だ! 帰り際思ってた以上に持ち物に砂がついててテンション下がるだけ!
何がプールだ! 昔塩素の匂いをおっぱいの匂いだと思ってた!
特にInstagram、みんなイケイケな投稿ばかりです。僕はそれに心をやられて知り合いの投稿を全部ミュートにしました。
助けて。
夏をエンジョイすることは叶いませんでしたが、いくら悔やんでも夏は戻ってきません。はい、夏は去ってしまいました。暑さというとんでもないものだけを残して。
最近の僕の活動を見て頂ければわかるのですが、そのせいか何事に対しても非常に無気力です。
※ネタツイだってこんなものしか思い浮かびません。
一日中ひたすら不安感に襲われ続けています。唯一心から笑えるのはにじさんじの切り抜き動画を見ている時だけです。
夏をエンジョイできなかったことで僕はもう壊れてしまうのでしょうか?
はぁ……
夏に得ることができなかった幸せを獲得しつつ、残暑も凌げるような素敵アイテムがあればなぁ……。
……
……
というわけで
来ちゃった♡♡♡
ということでハッピーとクールを求めて僕がやって来たのはあべのキューズモールにある「からふね屋CAFE」というお店。
あべのキューズモールに来る人ならよくわかると思うのですが、あの駅前の陸橋から地続きで来れる入口付近にあるアレです。
この日はわざわざこのパフェを食べるために阿倍野まで来たのですが、お店が放つキラキラオーラに弾き返されてしまい、結局入店までに3時間かかりました。やはり男一人で来るのはハードルが高い。
今回僕が狙うはこの一番人気らしい「ジャンボチョコソフトパフェ」。
かなり馬鹿みたいな名前ですが、夏休み分のハッピーを獲得するには馬鹿になるしかありません。BBQをやっている連中はみんな馬鹿なのです。
※この記事にはブログの構成上食べている途中のパフェの写真が出てきます。汚く見えないように注意していますが、苦手な方はご注意ください。
カランコロ~ン
入口は開けっ放しになっていたのでそんな音は鳴りませんでしたが無事入店。僕が阿倍野をウロウロした3時間を馬鹿パフェでチャラにしていきます。
店員さんに案内され席に着くとメニューを渡されました。端から端まで甘味という甘味が視界を埋め尽くします。
「こちらお冷です」「ご注文お決まりになりましたら~」
店員さんの言葉など僕の耳には入ってきません。ただパフェを凝視する、それが僕のジョブです。
店員「注文はメニューに書いてある番号でお願いします」
そう言って店員さんは立ち去りました。
わざわざ番号で注文するように強調する……。なるほど、パフェの名前をいちいち呼んでくれるなと言うことらしいです。
確かに「ジャンボチョコソフトパフェ」や「ベリージェラート生チョコマシュマロパフェ」などパフェそのもの以上にカロリーが高いメニュー名が多いです。注文する方も大変ですが、一日中オーダーを取り続ける方も胃もたれしてしまいそうです。
それにメニュー名も長く商品数も多い(パフェだけで40種類以上ある)ので、メモ書きの面でも大変みたいです。
しみじみと番号システムに納得した僕は、店員さんを呼び「ジャンボチョコソフトパフェが食べたい!」という旨をしっかりと番号で伝えます。
この番号でオーダーする感じはマクドナルドのクーポン券を使っている時と全く同じ感覚です。
注文を終え一息ついた僕は辺りを見回します。
男一人で来ている人がいないことはあらかじめ予想していましたが、そもそも男がいない。みんな女友達集団ばかりです。
それも全員もれなくオシャレ。都会の女の子はみんな張り切っています。
僕みたいにユニクロで1000円で買ったスプラトゥーンのシャツを着ている人なんて一人もいません。性別という括りを超えたアウェー感が僕を襲います。
というか机の端に置いてあったこれは何なんだ。レジ横に置いてありがちな飴玉とガリガリくんのハズレ棒が詰め込まれた筒って何? 5歳児の宝箱?
僕は飴ちゃんが大好きなので飴玉を一つほどいただきたかったのですが、ホテルの冷蔵庫に入ってあるドリンクみたいに後からお金を請求されたら嫌なので触れずに置いておくことにしました。触らぬ神に祟りなし。
そんなこんなしていると
来ました!!!!!!!!
デカい!!!!!!!!!!
お待たせしました。すごいやつ。
いいんですか? こんなにも。
僕は一人ですよ? 一人でこのタワーをいただいちゃってもいいんですか?
……
どうやらいいらしいです。
それにしても何でしょうかこの無敵感は。食べる前から既に幸せを感じています。
これはまるでゲームソフトを買った帰りの車の中。本編を楽しむ前にパッケージを手に持って見つめているだけで気分が高まってくるアレと同じ気分です。
周りの女子たちに負けないようにパシャパシャと写真を撮ったらいざ対決です。
いただきま~す!
僕は完全に忘れていました。
パフェの食べ方について履修してくることを。
意気揚々と馬鹿パフェ戦を始めたわけですが、僕はほとんどパフェ童貞なので、どこから手を付けていいかわかりません。
このままでは
しかし裏を返せば今は練習。いくら間違えても恥をかくことはありません。
僕はポッキーから食べることを選択しました。何だか本編を観る前に外伝作品を観た気分になってしまいました。果たしてこれは正しいのでしょうか。
しかし、もし将来女の子とデートすることになったとして「あっ、みぃそんくんポッキーから食べてる~! 変なの~!」と言われたとしてもそれはそれでアリなので真実は知らないままでいることにします。戦略的スウィート。
今度こそ本編
ポッキーという不安要素を取り除いた僕は無敵です。
これから僕は正真正銘フラットな状態でパフェを食べることができるわけです。
きっと同級生たちはみんな海やプールにデートだなんだで夏っぽい思い出をバンバン作っていることだと思います。
しかし! それは過去の人々が築いた“これやれば夏っぽいよ”というイベントを丁寧になぞっているだけ。
でも、僕は違う。僕は幸せと涼しさを同時に得るソロアクティビティを知っている。
もしも奴らに自身の夏の思い出を自慢されたならばこう返そう。
ぱくっ。
想像していたのと寸分狂いのない期待を全く裏切らない美味しさがそこにはありました。美味い! シンプルに美味い!
やはり一番シンプルな味付けがなされたメニューなので突出した個性はありませんが、逆に言えば悪いところも無いオールラウンダー選手。とりあえず置いておけば何かしらの役目を果たしてくれる安心感があります。
ここであることに気付く
待ってくれ……これってもしかして……
皆さんはスイーツを食べる時、無意識にチョコチョコ食べていませんか?
それはきっとスイーツが小さくて儚いものだから。
500円も払って「ほぼ二口でいけるやん」みたいなスイーツを幾度となく見てきたかと思います。
しかし、今回のパフェはどうでしょうか……。
いくぞ!!!
ぱくぱくぱく……
もぐもぐもぐ……
ぱくぱくぱく……
ぱくぱくちゅぎゅ……
そういえば手を拭くのを忘れていたのでしっかり拭いておきます。
もしおしぼりが未開封のままお会計を済ませてしまったら「男一人で来た上に手も拭かないなんてちょっぴりバッド……」と思われてしまうかもしれませんからね。
余談ですが、おしぼりに書いてある1972年はチャン・ドンゴンが生まれた年だそうです。楽しくなっちゃいますね。
フルーツのトッピングなんかは無いので、このようにひたすらバニラアイスが続くのですが、バニラ大好きボーイとしてはむしろありがたい限りです。
しかし、ここまでたくさんバニラアイスを食べさせてもらっていると、何だか背徳感が湧いてきました。
気分的には友達の家で出されたポテトチップスを客人とはいえ自分が遠慮も無く全部食べてしまうみたいな感じです。僕は割とそういう時に遠慮してしまいがちなので尚更背徳感が増します。
結構食べ進めました
上半分を食べ終えて少しするとコーンフレークの層が見えてきました。
バ大ボ(バニラ大好きボーイ)みぃそんはコーンフレークも同じくらい好きなので心が躍ります。
それはまるで主人公・バニラがピンチになってきたタイミングで颯爽と現れた実質的な裏主人公。こういうキャラクターは二次創作が多いイメージがあります。
ここで改めて周りを見回してみます。野郎が一人でこの空間にいること自体が不気味なので、程良い感じで眼球をグリグリと動かします。
女の子しかいないのはさっき確認したのですが、ここでそれとは違うあることに気が付いてしまいました。
そうです。店内でパフェを注文している人はたくさんいましたが、このジャンボチョコソフトパフェを注文している人は一人もいないのです。
女性は「スイーツは別腹」を盾に狂いながら甘味を貪り食う生物だと思っていたのですが、案外そうでもないみたいです。
とはいえメニューなどにはこの商品が一番人気と書かれてありました。しかし周りを見るに一番人気とは思えない……。どうやら一番人気というのは嘘みたいです。僕は嘘をつく人が嫌いです。
嫌い……。
嫌い……。
みぃそん、うそつくひと、嫌い!
ここで悲劇が
長かったパフェとの戦いも終盤。あともう少し食べればこのパフェともさよならです。
食べる前に「もしかしたら後半気分が悪くなっちゃうかもな」とも思っていましたが、全くそんなことはなく、むしろ全くペースを落とさないままここまで辿り着くことができました。
「さぁーて、ラストスパートいっちゃおっかな~~~~」と無邪気に舌をペロリと出したところであることに気付きます。
寒い。
そう気付いてしまった時にはもう終わりです。体がガクガクと震え始めました。
それはまるで風穴を開けられたことに気付き倒れる裏主人公のよう。やはり主人公にはなれなかったようです。
忘れていました。
そうです。これはパフェである前にアイスクリームなのです。そりゃああれだけ食べたら凍えてしまいます。
満腹中枢の方は全く問題が無く気持ち悪さも無いのですが、ただただ寒い。
寒いと気付いてしまったからには早くパフェを片付けてしまわないといけません。
多分このままだと次第に脳がパフェみたいにドロドロになってアイスみたいに冷たい鼻から緑色の汁を出しながらか細い声で「ぉあぃそ……」と言うことになってしまいます。
緑色の汁はなるべく出したくないので急いで食べきることにしました。
うおおお~~~~~~!!
ごちそうさまでした。大変美味しゅうございました。
先程は「寒い」だの何だの言ってしまいましたが、それはきっと僕が美味しさのあまり急いでパクついてしまったが故だと思います。本当に馬鹿なのは僕でした。ごめんねパフェⒸ……。
これだけ大きなパフェを食べてしまったので、「当分甘味はいらないな~」となってしまうかとも思いましたが、正直明日にでもまた行けそうなくらい美味しかったです。友人各位、お誘いお待ちしております。
ただ、中身はほとんどバニラアイスとチョコなので、フルーツが食べたい人や飽きっぽい人はもしかすると結構キツいのかもしれません。でもメニューはかなり種類豊富みたいなので安心してください。あなたははぐれものではありません。
最後に
突発的に一人でパフェを食べに行ってみましたが、期待通りかなり幸せになることができました。想像以上に体が冷えてしまいましたが、当初の目的である「涼む」というミッションも無事果たすことができました。
確かに『パフェ』という存在は男が一人で食べるというイメージに少々そぐわないかもしれません。
しかし今は個性の時代。イメージにそぐわないから、少数派だからという理由で淘汰されてはいけないのです。
むしろ少数派がカッコいい。むしろ男が一人でスプラトゥーンのTシャツを着て馬鹿デカいパフェを食べる方がカッコいい。そんな時代がやって来ています。
さぁ、皆さんも心の手を取り合って食べに行きましょう。
馬鹿デカいパフェを!!
おわり。
からふね屋CAFEあべのキューズモール店 https://qs-mall.jp/abeno/shop/?shop_id=536
からふね屋珈琲 http://karafuneya.jp/